FedoraでSteamはかなり遊べる。でもGTAまで考えると、Windowsはまだ少し残したい。
Linuxへ寄せたい時に一番気になるの、結局「ゲームどうすんの」だったりする。今のSteam + Protonはかなり強い。でも、遊びたいタイトルにアンチチートが絡むと話が急に変わる。
まず、FedoraだからSteamが無理という話ではない
ProtonはSteam上でWindows向けゲームをLinuxで動かすための互換レイヤー。ValveのSteam Runtime資料でもFedora / RHEL系は動作しやすい一般的なLinuxディストリビューション側に入っている。
なので「FedoraにしたらSteam全部捨てる」はかなり昔の感覚。ネイティブLinux版に加えて、Windows専用タイトルでもProton経由で普通に遊べるものは多い。
ただし、ゲームごとの差がめちゃ大きい
ここで大事なのが「Steamが動く」と「遊びたいゲームが全部動く」は別ってこと。
特にオンラインゲームは、ゲーム本体よりアンチチート側がLinux / Protonを許可しているかで詰まることがある。Proton側にはBattlEyeやEasy Anti-Cheat向けの仕組み自体はあるけど、最終的に有効化するかはゲーム側の対応次第。
GTA V Enhancedは、StoryとOnlineを分けて考えた方がいい
ValveのProton issueではGTA V Enhancedの互換性報告が現在もopen。起動や描画まわりの個別問題は改善と回避例がある一方、GTA OnlineはBattlEyeでLinux / Steam Deckユーザーがkickされる報告が2026年にも残っている。
なので、GTAのストーリーを触るだけならLinuxで試す価値はかなりある。でもGTA Onlineを確実に遊びたいなら、現時点ではWindowsを完全に消す前提にしない方が安全。
私なら「Windowsを消す」より「Windowsを小さくする」
Linuxへ移る時、いきなり100か0にしない方が楽。
Fedoraを普段使いの本体にして、開発・AI・ブラウザ・普段のSteamゲームを寄せる。Windowsはアンチチート必須タイトルや、どうしてもWindowsでしか安定しないゲームの避難所として小さく残す。
数週間使って「もうWindows起動してないな」になってから、さらに縮めればいい。
SteamライブラリをNTFSで共用するのは、楽そうで罠がある
WindowsとLinuxで同じSteamライブラリをNTFS共有すると、再ダウンロードを減らせて一見便利。ただValveのProton WikiでもNTFSのSteamライブラリは非推奨で、ゲームが起動しない・予期せずクラッシュする原因になりうると明記されている。
特にProtonのcompatdataまで雑に共有するとトラブルの切り分けが面倒になる。Linux側で長く使うゲームは、できればext4やBtrfs側へ置いた方が運用は素直。
移行の順番
① まず遊ぶゲームを10本くらい書き出す。② Protonで問題ない組と、アンチチートで怪しい組に分ける。③ Fedora側へSteamライブラリを作る。④ Windowsは小さく残す。⑤ しばらく使って、本当に必要なWindows容量だけ測る。
OS移行って、OSそのものより「最後まで残るWindows専用用途」を見つける作業かもしれない。ゲームはその代表。
確認に使った一次情報
GTA V Enhanced compatibility report #8495
BattlEye multiplayer report #9501