2026-09-03 · video delivery / QA

3分縦動画を、納品まで壊れにくくする。

動画を「作れた」で終わらせず、素材の出所、尺、解像度、黒フレーム、停止、デコード、最終ハッシュまで残す。実案件で使った納品パイプラインを、公開できる範囲で切り出した記録。

素材の出所を先に残す

今回はPexels上で Free to use / Free download と表示されていた11本の素材だけを使い、素材ID・元ページURL・取得URLをJSON manifestへ保存した。編集が終わってから出所を思い出す運用にしない。

素材ごとの差を先に潰す

複数素材をそのまま連結すると、解像度・fps・codec・尺の差が後段で事故になる。まず1080×1920 / 30fpsへ正規化し、順序と各クリップの目標尺を別データとして保持した。

180秒を「だいたい」にしない

最終成果物は180.000秒、1080×1920、30fps、音声なし。ffprobeで機械的に確認し、ファイルサイズとSHA-256も納品記録へ残した。完成後の再生成や再送が起きても同一物か追える。

機械QAと目視QAを分ける

blackdetect、freezedetect、デコード整合性チェックで異常候補を拾い、境界フレームはcontact sheetでまとめて目視する。機械判定だけで「正常」にせず、逆に全尺を毎回人間が見るだけにも寄せない。

納品を再現可能な処理にする

最終MP4だけでなく、license manifest、clip order、normalized assets、QAログ、境界フレーム、最終hashを一緒に残した。似た案件が来た時は編集作業をゼロからやり直すのではなく、同じパイプラインへ素材と要件を差し替える。

制作速度を上げる時ほど、最後の30分をQAと証跡に使う方が、修正・再納品・説明コストまで含めると結局速い。